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『シェアリング』について ~『必要』が生んだカーシェア~

平家星

今年の10月20日ごろに、オリオン座流星群が観測できるということでニュースで話題になっておりました。オリオン座流星群とはいっても、オリオン座の方角に観測できる流星群という意味であり、実は直接オリオン座との関係はありません。ただしかし、このオリオン座、冬の大三角にも挙げられるとても有名な星座は、少し前に大きな話題になりました。ギリシャ神話に登場する神が語源ともいわれるオリオン座、この神オリオンの右肩あたりにある一等星のベテルギウスが、近々消滅するのではないか?という予想でした。このベテルギウス、和名があり「平家星」といわれます。その語源は、同じオリオン座の中でも左足に位置する有名な星、「リゲル」が白い星なのに対し、ベテルギウスは「赤色超巨星」に分類され、源氏と平氏のそれぞれの旗の色に例えられたからといわれます。また超巨星といわれるだけあり、大きさはなんと太陽の1000倍もあります。夜空を見上げると赤く輝いているのが見えるでしょう。この星が、2019年の秋ごろから急激に暗くなり、ここ50年間で最も暗くなりました。これにより、ベテルギウスは超新星爆発を起こし消滅してしまうのではないか?という噂がまことしやかに流れました。超新星爆発とは、恒星がその生涯を終えるときの現象で、爆発の前の前兆として暗くなり始めることがあります。なかには、もうすでに超新星爆発は起こっており、こちらから肉眼で今見えている星は、700光年先の場所にはもう既に無いのではないかとの噂もありました。筆者もその当時は、この星が生涯を終えるときに迎える超新星爆発に宇宙的なロマンを感じ、子ども達と興奮気味に話していました。しかし最近になり新しい情報がもたらされて、爆発はもう少しだけ遅れるとのことで、10万年後ということでした。

「少し」というわりには、人の一生からみると天文学的な数字で、まさに宇宙的なスケールを感じますね。

必要に迫られると・・・

筆者の高校時代からの友人に、中国地方にある大学へ行った方がいます。高校の時は変わり、自由な場所へ行けるようになった筆者は、ある時関西からその友人宅へ遊びに行ったことがあります。その大学周辺は見渡すかぎりに田んぼが広がり、地方都市に行くにはクルマやバイクが必須でした。しかしながら地方大学生はたいてい、仕送りは有るけれど学業以外にアルバイトをしないと生活も難しいと思われます。それに加えてクルマを買うなどという事は、全ての地方へ通う大学生に出来る事ではないと思われます。

二十年以上前のお話になりますが、筆者の友人は何とかしてクルマを使いたいと思い、仲の良い学友の数人で、当時はまだ普及していなかったカーシェアのような事を仲間内でしておりました。車両代、ガソリン代、税金、駐車場代、保険代を数人で出し合い、利用履歴を細かく付けて、個人間でカーシェアを運営しているようなものでした。そしてその頃から大学卒業、現在に至るまでその学友たちにトラブルのようなものもなく、今でも仲良くしているそうです(筆者も無関係ながらその方達と仲良くしていただいています)。

このように、人間は必要に迫られるとそれに適応するような行動を起こせます。

やがて時が経ち、数年前にその大学の構内でカーシェアサービスが始まったという報道を知った時には、驚きましたが、ある意味感慨深いものがありました。この地方へのシェアリングサービスのノウハウは、大学だけでなく、さらには地方創生への手段としても用いられているようです。

現在、シェアリングエコノミーはインターネットの高速化と、SDGsの世界規模での広がりにより、今では総務省が活用についての推進事業を行うほどに普及されてきました。

今後もシェアリングエコノミーはより広い分野で、より大きく取り扱われていくでしょう。

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