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わが家には小学校高学年になる子どもがおります。この間、晩ご飯を食べている時に、同学年の子どものうちの数人が、私立中学校を目指しているとききました。筆者の住んでいる地域は、大都市によくある、「お受験」のような雰囲気とは異なり、わりと長閑な気風があります。筆者も同じ小学校だったので、そのころも特に私立へ進学した子どもはいなかったかと思います。筆者が小学生の頃はただ単に中学で友達と離れるのは嫌だったので、私立中学への進学は考えもしませんでした。
そして時代は流れて、みんな一緒だと思っていたあの頃の小学生が、大人になり、今はそれぞれに多種多様な生活を送っています。今でも同じ地域に住んでいる幼馴染も多くおり、わりと仲が良く密に連絡も取っているのですが、それでもホワイトカラー、ブルーカラーといった職種、また家庭環境もそれぞれで多種多様です。今になって思うと、本当に色々な友達、人たちと関わってきたんだなと思います。そう考えると、さまざまな視点でものを捉え、考える為には、自らの回りに多種多様な友達がいるのは良いかもしれません。
他方で、私立中学に行くと、そこへ進学する事を目的とした子ども達、あるいは保護者の方がほとんどでしょう。そうすると、毎日の中学校生活では、しっかりとした目的意識を持った、同じような子ども達ばかりになるかもしれません。それは非常に素晴らしいことで、そういった環境がその後の社会生活には良い影響を与えていくことになるでしょう。双方、どちらにも良い点が有り、筆者からすれば私立中学の受験のために、一生懸命勉強する子ども達には褒め称えてあげたいくらいで、本当に頭が下がるばかりです。
先ほど、筆者が幼少の頃と今との対比について触れましたが、一つだけ大きく異なる事があるとすれば、ネット社会になっている事でしょう。膨大な数の情報量から、個人が情報を選べる時代になりました。
インターネットを介し何でも疑似体験(想像体験)できるようになると、実体験として多種多様な人間と直に接する機会はますます減っていくでしょう。さまざまな人と接する機会も大切だな、とも思います。
そんなことを考えつつも、先入観を与えずに、わが子に中学進学の希望を聞いてみると、筆者と同じく友達と離れたくないとの事でした。
先日、スマートフォンの販売員の方と話していて知ったのですが、今の若者はスマホのストレージ容量をできるだけ少ないものを選択し、極力価格を抑えた機種にする傾向にあるとおっしゃられていました。その時筆者は、同じモデルでもできるだけ多いストレージ容量のものを検討していたので、少し驚きました。
確かに30年前と今を比べれば、平均給与は下がっているにも関わらず、物価は上昇し、新たにパソコンやスマホなどが生活必需品として登場して金銭的に苦しいなか、それに追いやられるように、例えば若者が自動車を保有するという憧れも、昔に比べると無くなったように見受けられます。
とはいえ、若者の多くにとってスマホは必需品であり、動画視聴や写真保存など、ストレージ容量が多い方が良いのでは、と聞いたところ、写真等は本体には保存せずにクラウドに保存しているとの事。また容量を大きく消費する、音楽や動画はダウンロードをせずに、ストリーミング配信を利用しているとの事でした。
このように今や消費者心理は、商品やサービスを手元に置いておく(所有する)よりも、共有(利用する)という考え方にシフトしつつあるように思えます。
今回はシェアリングをテーマに述べていきたいと思いますが、総務省の定義によるとシェアリングエコノミーとは「個人等が保有する遊休資産や能力を、他者も利用可能とする経済活動」とされます。
商品やサービスを保有する事から、共有あるいは利用するという意識転換によって、さまざまなメリットが生まれ、シェアリングエコノミーは年を追うごとに市場規模を拡大させております。
次回以降はこれについて詳しく述べていきたいと思います。
2024.10.23
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2022.02.15
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