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新しい事業展開

新型コロナウィルスの感染が最初に拡大したころ、公共交通機関の利用は三密の危険性がある為、利用者数は激減しました。昨年度の上四半期を見てみると、特に、新幹線をメイン事業とするＪＲ東海の落ち込みが最も大きく顕著でした。ＪＲ東海ではインバウンド利用を目的とした利用者の激減、それに加えて出張などのビジネスパーソンの利用者が減少したことが落ち込みの原因となりました。

 

仕事のための新幹線

しかしそんな中、今年の１０月に「S Work車両」と名付けられた座席の販売を開始しました。

車内でＰＣ端末などを使って仕事をするビジネスパーソン向けのサービスです。筆者も経験がありますが、従来であれば周りに家族連れなどビジネスパーソン以外のお客様もおり、業務に集中する事はなかなか出来ませんでした。このサービスでは、特定の車両を「S Work車両」とすることで、業務に集中できる環境を作りました。さらに新幹線で従来からあった無料Ｗｉ－Ｆｉに比べ、約２倍の通信容量の無料Ｗｉ－Ｆｉを新たに設けました。利用時間の制限を設けず、ビジネスに便利なＰＣ周辺に置く簡易衝立や各種充電器なども備えております。

働く場所を選ばないという新しい働き方が普及しているなか、従来の鉄道事業の内容だけではなく、こういった新しい事業で消費者需要を喚起することが望まれますね。

また来春には、車内にビジネス専用のブースを設けることも予定されています。