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『メンタルケア』について ~「最近の若者」とは?~

ナイチンゲール

今日5月12日は「ナイチンゲールデー」です。赤十字社が、1820年のナイチンゲールの誕生日に因んで制定しました。ナイチンゲールは、戦場で傷ついた兵士を献身的に看護したその姿から「光掲げる貴婦人」、「クリミアの天使」と称され、また近代医療統計学および看護統計学の始祖、ならびに近代看護教育の母ともされている人です。さらには病院建築でも非凡な才能を発揮し、後世まで名を残しています。

今回のテーマは「メンタルヘルス」ですが、献身的に介護するナイチンゲールの存在は、負傷した兵士たちの体だけでなく、心の回復の支えになったであろうことは想像に難くありません。傷ついた心に寄り添ってくれる人がいることは、生きていく上でとても大切なことなのだと思います。

ちなみに彼女の「ナイチンゲール」という名前、同じ名を持つ鳥がいるのはご存じでしょうか。「ナイチンゲール」は古語英語で、原形は「nihtegal」。niht→night(夜)+galan(歌う)、つまり夜に歌う鳥、という意味です。和名は「小夜啼鳥(サヨナキドリ)」といい、西洋のウグイスとも称されるその鳴き声は、とても美しいものだそうです。夜、暗い病院の中をランプを片手に巡回し、負傷兵に優しい言葉を掛けるナイチンゲールの姿は、まさしく美しい鳴き声で夜を飛ぶ小鳥のように見えたのかもしれません。

 

居酒屋にて

時節柄、居酒屋なんかで「最近の若者はダメだ」というような愚痴を聞く機会は一年で今の時期が一番多いのではないでしょうか。つい先日も居酒屋で、筆者の近くに座っていたサラリーマン風の方がそういった愚痴をこぼしておりました。心の中で同意したり反対したりとしていた筆者ですが、その中で一つ気づいたことがありました。これは、新入社員の若者には直接言えないから、夜の居酒屋で愚痴をこぼすことで留飲を下げているのだろうと。今どきは、パワハラやセクハラにあたる可能性が有るので、思い切った発言はできないのかもしれません。それにより余計にフラストレーションが溜まるのでしょうか。

筆者も昔はいわれのない、あるいはよく分からない理由で上司に泣かされたこともありますが、だからといって、ハラスメントが許容されるはずもありません。

新社会人の方からすれば、分からない事だらけでストレスを抱えたり、上司は上司で前述の理由でストレスがあったりと新年度の始まったころはちょうどそういう時期なのかもしれません。

それについてアドバイスというほどでもありませんが、有名な言葉で「知識は身を助ける」とあります。

知識を身に付けていることで、自らの心に少しの余裕が生まれることがあります。

例えば、前述の「最近の若者は・・・」という愚痴は、古代ギリシャの哲学者プラトンも嘆いており、日本でいえば日本三大随筆集の一つである「徒然草」で有名な吉田兼好も、同様の記述を残しています。プラトンに関していえば、紀元前3000年前となりますので、遥か昔の出来事です。

つまり最近の若者が特別変わったのではなく、こういった愚痴自体が古来より変わらないのです。

「パパが小さいときはそんな酷い事は無かったよ」なんていうセリフ、改めようと思います。

今回テーマの「メンタルヘルス」ですが、次回以降は取り組み事例や、「産業医」という切り口などからも述べていきたいと思います。

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