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『健康経営』について ~如実に表れた意識の差~

鉢巻?

今年度で中学生になったわが子は、人生初めての「定期テスト」というものに直面していました。

これまで子どもが小学生の間は、勉強をする習慣だけでも付けばという事で、来る日も来る日も決まった時間にリビングで勉強をする機会を設けておりました。これには筆者も毎回参加しており、何か教えてあげられることがあれば、という思いで取り組んでいました。これが子ども達に根付き、自ら意識して机に向かえるようになれば、いう事なしだと思います。

中学に入って学習塾に入りましたが、やはりプロに教わるのは家庭とは違い、いろんな情報を入手できます。

例えば、中学に入って初めの定期テストが、中学三年間、また高校や大学のあらゆるテストの中で一番重要です、とも聞きました。これから何度も経験する定期テストで、初めての自分の指標が出来るから、という事です。今は帰ってきて、数学の先生の面白い話や、英語の先生が怒った話、など数々のエピソードが飛び出します。前述した初めの定期テストについての薫陶を学習塾で受けたのか、先日テスト期間中に、急に「鉢巻ってある?」と聞かれました。突飛すぎて、鉢巻というワードと散らかった子ども部屋とが結びつきませんでした。訳をきいたところ、「必勝」と書いた鉢巻を作ろうと思う、との事。学習塾ではそんなことは全く教えておらず、どういう経緯でその発想に至ったか不明ですが、何だか不思議なスイッチが入っておりました。

結局、学習机の前に毛筆で書いた「必勝」の書を掲げて、テスト勉強に取り組んでおりました。

 

意識の差

さて、今回のテーマは「健康経営」です。人が生きていくうえで、色んな要素が武器となります。コミュ力、学歴、運動神経、あるいは運というのもありますね。ただ、こと「健康」に関して、これほど人間において大事な要素は無いと筆者は思います。スポーツが出来るかできないかではなく、身体の強さ、タフさ、若い時はそんな事は意識せずとも、社会人になってからは本当に歳を重ねるごとにそう感じるようになりました。

そしてそれをさらに如実に感じたのは、コロナ禍でした。新型コロナ感染症自体ももちろん健康を害することでしたが、コロナ禍が引き起こした在宅ワークやリモートワークが、一人ひとりの健康に対する意識の違いをあぶり出したと感じます。

例えば、筆者の取引先の独身の方は、コロナ禍で在宅ワークが続いているなか、それまでほとんど電話で話さなかったのですが、時間を持て余していたのか、コロナ禍の中で、毎日電話をかけてきていました。休みの日にかかってくることもしばしばでした。

それが突然、1週間ほど電話がかかってこず、何か嫌われる事でもしたかな?などと気をもみながらもそのままにしたところ、取引先の他の方から、身体を壊したとの連絡がありました。

毎日規則正しく決まった就業時間に出社していた生活が突如、ずっと家に籠りっきりとなり、生活のリズムが狂ったんだと思いました。人間は周りに家族やパートナーがいたりすると、人の目を意識してこれまで通りの生活ができますが、一人だとどうしても今までとは違う環境にさらされてしまいます。

しかもその方だけでなく、筆者の周りではコロナ禍の中で、スポーツジムに行って身体づくりを始めた人、他方で暴飲暴食と運動不足で太りがちになった人、と実にキレイに分かれました。

こうした一人ひとりの健康に対する意識というのは、実に千差万別です。これは企業を経営する観点からみれば、捉えておくべき大事な要素だと思います。

次回以降も、企業の健康経営について述べていきたいと思います。

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