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京都―。千年の都、古都の町として国内はもちろんの事、世界でも有数の観光スポットですね。仕事で訪れたり、また知り合いに京都住まいの方が多いのもあり、筆者はしばしば京都を訪れます。
さて、京都の市街地の建物は「ウナギの寝床」と称されます。町屋づくりの建物で、間口が狭く、奥に深い構造の建物であります。この構造の理由については、平安時代に都を作った際に、中国の都である長安をモデルにして、碁盤の目のように作られたことから端を発しているそうです。また、江戸自体の租税制が間口の広さによって定められていたので、節税のために間口を狭くしていたものの名残ともいわれております。非常に長い期間に亘って都として機能していた為、その文化は醸成、成熟し、京都という町を風情のある、趣深い町にしました。
現代に至っても、その古都の風情、美しさを残すよう、京都では景観保全を目的とする政策が細かく定められております。コンビニエンスストアや、外食チェーン店の看板で、黄色や赤色を使わず、色調をより控えめに抑えた落ち着いた色調に変えていることは、一度京都へ行ったことがある方はお気づきの方も多いでしょう。また、京都は盆地に在り、その盆地の中央部分から端へ行くにしたがい建物を低くすることにより、全体の高さを揃えることで全体としての景観を保っております。お店のみならず、個人の邸宅においても、各地区でのルールが存在します。
このような知識や情報を得ることで、例えば旅行者の方々にも、少しでも景観を美しくするような働きかけや意識が生まれれば、趣や風情がより保たれますね。
そういえば昔、平等院鳳凰堂を訪れた際に、見知らぬカナダ人旅行者の方に突然、「禅」とは何ですか?と尋ねられたことがありました。筆者はいきなりの質問に慌てふためき、「Japanese original philosophy(日本特有の哲学)」と苦し紛れに答えた事がありました。今になって考えれば、「禅とは何か?」という質問こそが、正に「禅的」ですよね。
その方は、日本特有の、決して広くはない土地に趣の深い建造物や園庭を設置し、ある種の世界観を表現するという、日本の文化に大変興味を持たれておりましたが、京町屋作りにおいても同様の事が言えるでしょう。
筆者の自宅は新築で建てて以来、十年ほど経過しております。自宅はそれほど月日が経っていないのですが、両隣のお宅の方々は、もっと以前、古くからの地元のお知り合いであります。ですので、ご近所づきあいも比較的良好で、仲良くさせて頂いているかと思われます。去年、両隣、左右の住宅2件が、ほぼ同時期くらいに外構工事をされました。門扉や、駐車場のアコーディオン門扉、塀が一新され、非常にキレイな外観となっておりました。防犯性も上がっていると思われます。
その時は2軒が同時に新しくされたのを特に気にせずにいたのですが、つい先日、その理由が分かりました。
隣の方と立ち話をしていた時に教えて頂きました。実は筆者自宅の周りの数軒は、30年ほど前に同時期に建てられたものであるとのこと。その経年による建物や外構の劣化はほぼ同じで、もし修繕工事や改修工事を同時施工で頼んだ場合、施工業者の方も時間とコストが減らせるというメリットも有り、費用が比較的抑えられる可能性が有るとのことでした。もし同様のケースのお宅が有った場合、こういった事も想定しつつ検討するのも良いかもしれませんね。
また、そもそもご近所づきあいを良好に保つというのも、こういったケースでは大事ですね。
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