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『SNSのビジネス活用』について  ~「即効性」と「親近感」~

流行語大賞

毎年、年の暮れごろになると流行語大賞が発表されますね。筆者なんかは、そういえばそんなのあったな、と感じたり、また心の中でひそかに、知らなかったから一応覚えておこう、などと思っております。

同時に、もう年の暮れかと季節の移ろいを感じるイベントにもなっております。

去年は「SNS流行語大賞」というのが12月に発表されました。Twitter上で最も多くつぶやかれたものがランクインするのですが、二位に大差をつけた第一位は「平成最後の」というフレーズでした。

去年は改元のタイミングであったので、何でもない日常の行動にこのフレーズを付け足して「平成最後の〇〇〇」とすることで無駄に仰々しくみせる、という面白みがありました。

SNSでの流行語大賞は、誰でもつぶやけることから、より市井の暮らしを反映したものになっておりました。

他には、第三位につけた「手取り〇〇万」は、阪急電車の「毎月50万円もらって生き甲斐のない生活を送るか、30万円だけど仕事に行くのが楽しみで仕方がないという生活とどっちがいいか。」という広告から、多数つぶやかれました。給料が、現代で働く若年層のそれにそぐわない、などの意見が多数寄せられておりました。これについては、反応した年齢層が若かっただけに、より多くのつぶやきが獲得されたのでしょう。

 

水族館のSNS発信

実は筆者は毎日、話題になったTwitterをチェックしております。面白いつぶやきであったり、時には興味深く勉強になる情報もチェックできます。

筆者自身、気持ちが動かされたツイートがあったのでここに紹介いたします。

地方に在る水族館、そんなに有名なところでは無いのですが、そこに来園した方が質問した質問箱の回答を職員がTwitterにアップしており、キレのある内容のものや、自虐ネタを含んだ内容で、度々バズ(話題になる)っています。実際にそのツイートに反応した人が「来園しました!」というツイートもありました。

また、「今日は来園者が少ない」というものを可笑しみを込めた内容でツイートをし、良い意味で、「小さな水族館」ということを逆手に取り自虐ネタを展開したことで、小さな水族館を応援しようと受け手の感情が動かされ、またそれに諧謔性(面白み)を加えたことで、結果的に非常に高い親近感が湧きました。

現在では、ほかの水族館も次々と公式Twitterを作成しております。

企業によるSNS発信では、対象者がいつでも、だれでも、すぐに反応を示すことが出来るため、「即効性」や「親近感」を獲得し易い手法ですね。

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