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「通り抜け無用で通り抜けが知れ」
江戸時代流行した川柳に、このような句があります。
解釈としては、「通り抜け無用(=禁止)ですよ」、と看板や立て札に記す事で、逆に「通り抜けが“できる”場所ですよ」ということを告知してしまっている、ということになる。
筆者が中学校時代の国語の授業で習った川柳でしたが、その時妙に納得してしまったので今でも覚えています。
昨今の新型コロナウィルスによる自粛要請にもかかわらず、自粛要請に応じないパチンコ店を公表したことで、逆に当該店舗の集客数が増えた、という事案とよく似ていますね。
さて、今回はチェーンゲートによる通り抜け防止効果について述べたい。
一般的に考えられる効果である、利便性のみには留まりません。
チェーンゲートは皆様のお住まいの環境の、内と外の境界に位置しています。
建物にお住まいの方や管理者の方にとっては、出来うる限り関係者以外の方の、内への侵入は避けたい。
その際にチェーンゲートは、住環境の美観を「通り抜け禁止」という看板や立て札等で損なうことなく、建物と上手く調和した外観により、「敷地内である」というメッセージを明確に示し、その景観を保ちます。
「通り抜け禁止!」という注意喚起がいたるところにされた場所を見た時に、人はどう感じるでしょうか?
「ここはきっと、通り抜けしている人が多いのだな」と感じるでしょう。
そのような注意喚起を行わないことが、結果的には通り抜け抑止に寄与している。
なおかつ物理的な観点からは、侵入を防止するために、その頑強な設備により、通り抜けを防ぐということを可能にします。
昨今の外国人来訪者や居住者の増加に伴い、看板等による文字情報の伝達ではない、他の情報伝達手段はますます必要になっていくでしょう。
2024.10.23
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