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『生体認証』について ~デジタル政策一元化~

 

 

最後の被爆地

76年前の8月9日、長崎では広島に次いで世界で二番目にして人類史上最後の核兵器が実戦使用されました。今年は長崎平和祈念式典が行われましたが、新型コロナの影響で昨年同様規模を縮小して行われました。その中で、現長崎市長の田上富久氏のスピーチがとても印象に残りました。

『広島が「最初の被爆地」という事実によって永遠に歴史に記されるとすれば、長崎が「最後の被爆地」として歴史に刻まれ続けるかどうかは、私たちがつくっていく未来によって決まります。』

これから二度とこのような悲惨な思いをさせてはならない、核兵器の無い平和な世界を希求し長崎を最後の被爆地に、という強い思いが表されていました。

平和の祭典でもある、東京オリンピック(パラリンピックは後日に開催)が閉会式を迎えた次の日に、長崎の平和記念日があったというのも非常に意義深いものであったと言えます。

筆者は長崎には思い入れが有り、親しくお付き合いしている複数の方が長崎出身であります。また、筆者の子ども達がまだ小さいときにはよく指遊びをしたお気に入りの遊びが「でんでらりゅうば」であったりします。これは元々長崎の童歌が発祥とされており、テレビ番組でも取り上げられて有名になりました。「でんでらりゅうば」は、曲調や世界観が長崎発祥と言われれば確かにどこか異国情緒溢れる、また奔放で鷹揚な雰囲気を持つお気に入りの曲です。そういえば長崎に古くから伝わる民謡「長崎ぶらぶら節」にも、どこか開放的な雰囲気がありますが、やはりその土地で生まれた曲というのは風土や土壌に影響されるのでしょうか。

実は本日まで筆者は、末っ子の入院の付き添いで数日間病院にいたのですが、その時にも「でんでらりゅうば」の指遊びは大変活躍してくれました。

デジタル庁             

世界中でデジタルトランスフォーメーション(DX)が進められる中、我が国日本では、デジタル社会の実現として来月9月より「デジタル庁」の設立が始められます。昨年11月ごろに基本的な方針について決定し、今年5月に法案成立、来月の9月より設置開始と日本国家の施策としては極めて異例のスピードで進められ、まさに「デジタル庁」という名に恥じないスピード感ですね。

今までは各省庁では、それぞれに分散していたデジタル政策を行っておりました。それぞれで異なるITシステムを運用していたわけです。いわゆる縦割り行政ですね。これでは各省庁間で横のつながりが効率的に行えず、無駄や非効率な業務が発生していました。

デジタル庁では、各省庁で運営していたデジタル政策を一元化し、デジタル社会を行う上での“ブレーン”として内閣直属として位置づけられ、強い権限が与えられます。

例えば、今般の新型コロナによる給付金を行なう際、行政による個人の預貯金口座を特定する際に時間がかかったり、給付の遅延が行われたりすることが課題となっていました。

デジタル庁ではマイナンバーと個人の預貯金口座が本人同意に基づいて紐づけがなされ、緊急時の公的給付が速やかに行えます。

ところで、人口が世界第二位、GDPが世界第六位の国、インドでは「アドハー」と呼ばれる国民識別番号制度があります。これには指紋や虹彩といった生体認証が使われており、現在では実に全人口の約99%が登録を完了しております。本人確認に基づくさまざまな手続き(銀行決済や、各種取引、携帯電話登録、公的医療サービス、政府職員の勤怠管理など)が、このアドハーを通じて迅速に行うことが出来ます。

日本におけるデジタル庁でも、今後このような生体認証が広く活用されることも近いのではないでしょうか。

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